わが家はこれから高原の別荘地に定住用住宅を建てます。その為にとても重要視している住宅性能が「高気密高断熱」です。
市が運営するエコハウスのモデルハウスが見学自由と知ったので、参考になるかと見学に行ってみました。2010年に国のエコハウス事業で各地の自治体によって建てられた20棟のうちの1棟です。
◆環境省のエコハウス事業のモデルハウス
見学した日は市民サークルのご婦人達が、イベントの作り物にいそしんでおられました。会議や市民サークルの活動にも使えるそうです。
こちとら予約せず飛び込んでいったのですが、ご担当の方が快く案内して下さいました。(乗って行った自転車も、建物の真ん前に駐輪OK!でした。東京だったら怒られそうですが。)

※2軒に見えますが、これで1軒の住宅です。見るからに贅沢な造り・・・
◆建物の第一印象
入ってみるととにかく玄関ホールが大きくて、昔の豪農ですか?という印象です。それをイメージづけるのが広ーい土間。レンタル電動自転車が何台も玄関内に収納されてました。
土間もそうですが、中日本地域の自然素材を集めて建てられているそうです。中でも印象的だったのが、建物内の空気が柔らかくて優しいこと。素材だけでなく、空気もほんわり暖かくて居心地が良かったです。
◆窓がすごい
親世帯と子世帯、それぞれの2階建てを玄関でつないだ作りで、親世帯の1階に広いLDKがあります。その東向きの大開口の窓がすごくて、複層ガラスの樹脂サッシを2重サッシにしてあります。その上更に太鼓貼りの襖があり、断熱がしっかりできるんです。太鼓貼り・・・初めて見ました(和紙が両面に2重に貼られている襖です)。

※判りずらいですが、太鼓貼り襖と2重サッシです
つまり、窓部分だけでも30cm程の幅を取ってます。ふつーの家じゃ、その分だけ部屋が狭くなるのでなかなか考えられないですね。
わが家が「高気密高断熱」の住宅性能を重視するに至った経緯は、こちらの記事でご覧いただけます。
市が運営するエコハウスのモデルハウスが見学自由と知ったので、参考になるかと見学に行ってみました。2010年に国のエコハウス事業で各地の自治体によって建てられた20棟のうちの1棟です。
◆環境省のエコハウス事業のモデルハウス
高気密高断熱の住宅建設に真剣に取り組んでおられる事業者の方々が、多数指導を仰がれている東大の前准教授。その前先生が、このエコハウス事業の一連のモデルハウスを調査されたことで、(当時の)日本のエコハウスというもののバラつきや考え方の違いがありすぎることが判り、「エコハウスとは何か」という事により深く取り組まれるきっかけになった、と仰っていました。
偶然その1棟が市内にあると知り、これだ!と思っていそいそと見学に行きました。
◆りんご並木のエコハウス
向かったのは市内のど真ん中、りんご並木の超一等地に東向きに建つ大きな2世帯住宅(をイメージして建てられた)です。当たりに似つかわしくない木造建築で、そのままカフェか高級料亭に出来そう。2016年、天皇皇后両陛下(当時)の行幸啓時にはご休憩場所になった、やんごとなき建築物でもあります。
偶然その1棟が市内にあると知り、これだ!と思っていそいそと見学に行きました。
◆りんご並木のエコハウス
向かったのは市内のど真ん中、りんご並木の超一等地に東向きに建つ大きな2世帯住宅(をイメージして建てられた)です。当たりに似つかわしくない木造建築で、そのままカフェか高級料亭に出来そう。2016年、天皇皇后両陛下(当時)の行幸啓時にはご休憩場所になった、やんごとなき建築物でもあります。
見学した日は市民サークルのご婦人達が、イベントの作り物にいそしんでおられました。会議や市民サークルの活動にも使えるそうです。
こちとら予約せず飛び込んでいったのですが、ご担当の方が快く案内して下さいました。(乗って行った自転車も、建物の真ん前に駐輪OK!でした。東京だったら怒られそうですが。)

※2軒に見えますが、これで1軒の住宅です。見るからに贅沢な造り・・・
◆建物の第一印象
入ってみるととにかく玄関ホールが大きくて、昔の豪農ですか?という印象です。それをイメージづけるのが広ーい土間。レンタル電動自転車が何台も玄関内に収納されてました。
土間もそうですが、中日本地域の自然素材を集めて建てられているそうです。中でも印象的だったのが、建物内の空気が柔らかくて優しいこと。素材だけでなく、空気もほんわり暖かくて居心地が良かったです。
◆窓がすごい
親世帯と子世帯、それぞれの2階建てを玄関でつないだ作りで、親世帯の1階に広いLDKがあります。その東向きの大開口の窓がすごくて、複層ガラスの樹脂サッシを2重サッシにしてあります。その上更に太鼓貼りの襖があり、断熱がしっかりできるんです。太鼓貼り・・・初めて見ました(和紙が両面に2重に貼られている襖です)。

※判りずらいですが、太鼓貼り襖と2重サッシです
つまり、窓部分だけでも30cm程の幅を取ってます。ふつーの家じゃ、その分だけ部屋が狭くなるのでなかなか考えられないですね。
窓の外側には木製の縦ルーバー雨戸もあり、直射日光を遮って光を取り込むこともできます(降雪時は雪除けにもなるそうです)。
窓だけでも贅を尽くした作りです。もちろん、窓だけでなく壁も断熱材をしっかり入れてあり、その模型を見ることもできます。
窓だけでも贅を尽くした作りです。もちろん、窓だけでなく壁も断熱材をしっかり入れてあり、その模型を見ることもできます。
◆冷暖房設備
暖房は、屋根に太陽光パネルとOMソーラーを乗せ、太陽エネルギーで賄う事を目指しています。またそれぞれの棟にはペレットストーブが置かれていました。
見学した日は、既に朝夕が冷える時期だったのでOMソーラーを暖房モードにし、屋根で温めた空気を床下に送り込んでいました。そして各部屋の床に開けられたガラリから暖かい空気を配っていました。吹き抜けで2階まで暖かい空気が行き渡るそうです。

※OMソーラーで温めた空気を床下に送るダクト。羽が回って見て判ります
冷房は2階のエアコン1台を稼働するそうです。
◆床材
基本はフローリングですが、杉とカラマツを使い分けていました。LDKは柔らかな杉板で、床下から暖められていて足裏が快適です。私は通年、フローリングではスリッパ必須な冷え性ですが、ここの床は靴下だけで立っていられました。床下暖房+杉板フローリングが体感できたのは有難かったです。
水回りのコルクタイルは、コルクらしいマットな表面ではなく、固くつるつるしてました。耐水性がありそうです。どの床材でも足裏に暖かみを感じました。
但し、お風呂だけは遠慮したい感じでした。贅沢な造作風呂で諏訪の鉄平石を敷き詰めてあり、自然素材にこだわりすぎて冷えびえしてました。
暖房は、屋根に太陽光パネルとOMソーラーを乗せ、太陽エネルギーで賄う事を目指しています。またそれぞれの棟にはペレットストーブが置かれていました。
見学した日は、既に朝夕が冷える時期だったのでOMソーラーを暖房モードにし、屋根で温めた空気を床下に送り込んでいました。そして各部屋の床に開けられたガラリから暖かい空気を配っていました。吹き抜けで2階まで暖かい空気が行き渡るそうです。

※OMソーラーで温めた空気を床下に送るダクト。羽が回って見て判ります
冷房は2階のエアコン1台を稼働するそうです。
◆床材
基本はフローリングですが、杉とカラマツを使い分けていました。LDKは柔らかな杉板で、床下から暖められていて足裏が快適です。私は通年、フローリングではスリッパ必須な冷え性ですが、ここの床は靴下だけで立っていられました。床下暖房+杉板フローリングが体感できたのは有難かったです。
水回りのコルクタイルは、コルクらしいマットな表面ではなく、固くつるつるしてました。耐水性がありそうです。どの床材でも足裏に暖かみを感じました。
但し、お風呂だけは遠慮したい感じでした。贅沢な造作風呂で諏訪の鉄平石を敷き詰めてあり、自然素材にこだわりすぎて冷えびえしてました。
◆高気密高断熱性能
戴いた資料にも、高気密高断熱性能の数値が見当たらず、説明にもなかったので後からネットで調べてみました。計画はQ値1.5,C値2.0目標とあり、環境性能はQ値1.7W/㎡K、C値2.0㎠/㎡、Ua値0.57W/㎡Kと公開されてました。
高い方ではありますが、今のレベルからすると「高」と言い切るには足らない(10年以上も前の建築なので仕方ないのか…)。今は高気密を謳うならC値は1.0以下であってほしいです。
戴いた資料にも、高気密高断熱性能の数値が見当たらず、説明にもなかったので後からネットで調べてみました。計画はQ値1.5,C値2.0目標とあり、環境性能はQ値1.7W/㎡K、C値2.0㎠/㎡、Ua値0.57W/㎡Kと公開されてました。
高い方ではありますが、今のレベルからすると「高」と言い切るには足らない(10年以上も前の建築なので仕方ないのか…)。今は高気密を謳うならC値は1.0以下であってほしいです。
断熱性能のQ値も、実測値が設計時の目標に達していない訳で。
どちらかというと自然エネルギーと自然素材に注力することでの「エコハウス」風なのかな。前先生の仰ってた事がちょっと分かったような気がします。

※因みに前先生の著書です。わが家の住宅建築のバイブルの1冊です
どちらかというと自然エネルギーと自然素材に注力することでの「エコハウス」風なのかな。前先生の仰ってた事がちょっと分かったような気がします。

※因みに前先生の著書です。わが家の住宅建築のバイブルの1冊です
わが家が「高気密高断熱」の住宅性能を重視するに至った経緯は、こちらの記事でご覧いただけます。
コメント