地域特性の強い食べ物をご紹介するシリーズ。今回はお正月に欠かせないお餅です。
お餅の地域性と云えば丸餅か角餅か、あるいは粟やヨモギなど、何かを混ぜたりしますが・・・

餅は「やじろ」
実家では代々、年末につくお餅といえば『やじろ』の角餅です。これはもち米とうるち米を半々に混ぜてついたお餅で、お餅の中にお米の粒が残っています。

もち米だけのお餅と違って伸びが少なくて歯切れが良く、独特のサクい食感です。
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この『やじろ』餅、そういえば他地域では見かけないなと思ったら、三重県の一部地域(松阪から伊勢にかけて)でしか作られていないそうです。
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※『やじろ』は断面に米粒が見えます

この事実、人生半世紀以上経ってから知った次第。今まで当たり前に食べていましたが、極めて地域性の強いお餅だったんですね!

お雑煮も「やじろ」
毎年正月にこの実家製『やじろ』餅を貰うので買った事がないのですが、この地域のスーパーでは売られているようです。そして一般的にはこのやじろを八丁味噌などの赤みそベースで雑煮に仕立てるようです、多分。

多分というのは、わが家では白菜とかしわを入れた醤油ベースのだし汁なので、赤みそではないんです。でも、このやじろの雑煮を食べると「お正月やな~」としみじみ実感します。
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なので、私は普通のお餅よりも『やじろ』の方が好きです。

焼き餅も「やじろ」
もちろん、焼き餅もこのやじろで作ります。砂糖醤油を絡めたり、醤油を付けてから海苔で巻いたり、あるいはこの海苔醤油餅の間にチーズを挟むのも美味しいです(今は乳アレルギーになってしまったので食べられませんが)。
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『やじろ』は粘りや伸びが少ないので、喉に詰まり難い比較的安全なお餅だと思われますよ。


その土地の食べ物の話題、前回は名古屋名物「味噌煮込みうどん」でした。


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