地域特性の強い食べ物をご紹介するシリーズ。今回は麺類の中で、キワモノ扱いされがちな『伊勢うどん』!

家庭で作る伊勢うどん
明治生まれの方々がご健在のころは、昼食は簡単に伊勢うどんで済ませる事も多く、生活に密着した麺でした。柔らかいので、体調不良の時も良く食べましたっけ。

もちろんお店で食べられますが、家庭ではスーパーで生麺と伊勢うどんのたれ(つゆとは言いません)を買ってきて作ります。生麺は冷蔵で売られている時から既に十分柔らかいです。
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※何年かぶりに生麺とたれを入手しました

久し振りに作ってみた
あらかじめ適量(40㏄くらい)のたれをどんぶりに注いでおきます。たまり醤油ベースのたれ(つゆ)の見た目に驚かれることが多いですが、さほど塩辛くないです。
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※これが適量・・・って、初見だとビビりますよね

2~3分茹でた生麺をどんぶりに投入します。麵がほぐれて芯まで熱々になっていればOKです。
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※お好みで刻みネギなどを散らして出来上がり!

麺をたれに絡ませて食べます。
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独特のたれと、もちもちした食感が伊勢うどんの良さです。
定番のトッピングは卵(生でも茹ででも)、とろろ、鰹節などお好みで。たれ(つゆ)が少ないので、あげや天ぷらなどは合わない感じですネ。

うどんの様な何か、と思ってください
太くてコシの無さから一部の人(多分、讃岐地方の方など)には「アレはうどんではない」と思われてそうです。その場合は「うどん状の何か別の食べ物」だと見方を変えて、素朴な美味しさを楽しんでもらえればと思っております。

思い起こせば半世紀ほど前まで、かの地ではうどん屋さんが伊勢うどんもラーメンも蕎麦も提供していました。
当時は手打ち蕎麦のお店など皆無で、コシという食感を知らない土地柄だったかも。すべての麺類が伊勢うどん様にコシが無くなるまで茹で切られてたような気がします。
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それは江戸時代のお伊勢参りムーブメントがもたらした、ガラパゴス的に進化した麺文化でした。伊勢うどんは大量に訪れる参拝客のためのファストフードとしてかの地を支え、それが今に伝わる(誇るべき)郷土食になっています。


その土地の食べ物の話題、前回の麺は名古屋名物「味噌煮込みうどん」でした。


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