高原の小さな家で快適別荘ライフ

エスネルデザインさん設計による、小さくて高性能な住宅を別荘地に建設中です。夫婦2人で八ヶ岳の自然に囲まれた生活が始まるのももうすぐです。

2021年01月

わが家はこれから別荘地に定住用住宅を建てるにあたり、まず必要最低限の性能として「高気密高断熱」「耐震」を掲げました。高気密高断熱の指標としては「Ua値0.3以下」「C値0.5以下」、また耐震は許容応力度計算による「等級3」とするなど、数値による管理ができることを希望しています。

こういった住宅性能が達成できれば「長期優良住宅」の認定を受けることができます。これは長期間、家が良好な状態で保てるだけの構造や設備が整っていて、維持管理の計画や方法を決めている住宅が認定可能となります。認定を受けると税制上の優遇措置がいくつかあるのと、地震保険が割引になるメリットがあります。
この制度は国交省の所轄で、認定を受けるためには着工前に各都道府県庁の建築課的な部署に申請します。
住宅設計
しかし、実際には新築住宅の1割程度しか認定を取っていません。何故か? まず申請手続きが面倒で、資料も沢山準備しないといけないので、
 ①工務店側が面倒なのでやりたくない? 施主に積極的に進めていないのかも。
 ②もちろん申請のための経費が掛かるので、施主側の負担も増えます。
 ③10年ごとに点検してメンテナンスが義務付けられているので、面倒でお金もかかる。
という事情があると思われます。(個人の意見です。)

もともとは中古住宅が過剰に余っているので、中古住宅も適正に流通できるようにと制定された「住生活基本法」に基づいた制度です。しかし、工務店やハウスメーカーにとっては今まで通りのスクラップ&ビルドの方が仕事が増えて儲かるから、積極的に勧めないですよね。

建て主としては、家は数十年の間にメンテナンスは必須ですから、それを計画的にやるかどうかだけの違いです。後は申請の手間と費用をどう考えるか、ということになります。
わが家は認定を受けるつもりです。いずれ30~40年後には家を手放す時が来ます。その時にできるだけ資産価値を残しておきたい。「長期優良住宅認定」が、その資産価値の根拠になる事を期待しています。

わが家がこだわる住宅性能についての話題は、こちらにもございます。


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年末からの立て続けの寒波を縫って先日、山行に出かけました。これが今年最初の登りはじめ、1月なのに気温が15℃まで高くなる穏やかな予報を聞き、この気象条件を逃すまじと、例によって単独です。目的地は丹沢大山、標高1252mです。

大山はホーム山と言えるくらい回数多く、これまでも四方八方から登りました。多い時は月1~2回。しかし昨年はコロナ禍もあって2回だけ、9月以来です。無職なので今回初めて平日に登りました。

朝の冷え込みが厳しいのと、体調いまいち不眠気味で起床が遅くなりました。ぐずぐずして家を出たのは9時を回ってから。こんなに遅い出発は初めてです。電車を乗り継ぎ、秦野駅でバスに乗り換えます。平日はバスも本数少なく、20分待って蓑毛行きに乗車しました。

うちの大山登山の定番は、蓑毛バス停から登って十六丁目を経由し、山頂でランチ。その後、見晴台経由で九十九曲を降りて日向薬師バス停に出る縦走です。日向薬師でバスに乗る前に「クアハウス山小屋」に寄って、きれいなお風呂にのんびり浸かってから帰ります。このルートが比較的空いているので気に入っています。
大山ルート210114
さて今回、11時20分頃に蓑毛バス停から歩きだしたので、のんびりしていられません。夜もまた冷え込む予報なので、15時には下山したいです。予報通りとても暖かく、手袋無しでも平気です。夏の恰好に長袖Tシャツを1枚プラスしただけですが、結構汗かきました。しかし仕事を辞めてから家でじっとしている日々で、体力低下が甚だしい。かつて無いくらいツライ・・・。なんとか十六丁目(参道コースとの合流地点)まで1時間強で一気に登って、ここのベンチで大休憩です。12時半を回って空腹なので、米粉マフィンでコーヒータイム。その代わり、昼食は見晴らし台まで持ち越しです。
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富士見台からはすっきりと富士山が見えました。北東斜面に広く雪が付いています。雲一つなく、風も殆どありません。ここからが辛くて「もう登るのやめたいな・・・」って感じ。そんな訳にはいきませんが。何とか頂上近くの鳥居をくぐって脇道に逸れると、雪山か?というくらい白くなっていました。
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上社に行かずに山頂トイレ前の広場に直行。ここから眼下に広がる伊勢原の街を見渡して、休まずにそのまま下山開始です。時刻は13時半近くなので、ランチ中の人も2人くらいです。

山頂では飲み食いせずに、冷え込みの緩い見晴台のベンチを目指します。登りで体力が終わっているので、下りはどこまで持つやら。登りとは違う筋肉を使うので、しばらくは大丈夫。下山も人が少なく空いているので歩きやすいですが、疲れているので距離遠く感じます。
見晴台の広場では、職人さん達が登山道の整備をされてました。ご苦労様です。今日は穏やかだけど、この時期は大変な現場だと思います。ここで漸くランチタイム。スープジャーと紅茶で暖まりながら、まだ多少暖かいおにぎりを流し込んで、体が冷え始める前に出発します。
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九十九曲は植林された薄暗い杉林を単調に何度も折り返しながら下る、楽しくないコースです。既に日が陰り、夕方のような暗さです。その上、いよいよ腿が終わって膝が痛くなってきた・・・。ひいひい思いながら15時過ぎに登山口に到着。何とか目標タイムには下山でき、そのまま日向薬師のバス停に直行しました。(クアハウス山小屋は、冬の平日はお風呂を営業していないのでした。)
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ミツマタの蕾がこんなに出ていました。世間は色々大変ですが、春の準備は着実に進んでます。

もちろん翌日は疲労感とひどすぎる筋肉痛で、屍と化してました。

去年最後の山歩きはこちら、弘法山でした。


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別荘地に定住用住宅を建てるにあたり、必要最低限の性能として「高気密高断熱」と並び「耐震等級3」を掲げました。とともに避けて通れないのが白アリ対策です。虫は好きな方ではないし、特に白アリとは新居では同居したくないです。なんせゴキブリ目シロアリ科ですよ、ゴキブリ・・・し、知らなかった。
白アリ被害イラストR
マンション住まいだと白アリは別世界の話でしたが、戸建てを持つとなると無視できません。木造住宅の大事な柱を食われたら、家の資産価値が無くなるだけでなく、住めなくなる可能性だってあります。

従来、日本にいる白アリは主に2種類でした。(今後、温暖化によってどんどん変わるかも。)彼らは土の中に巣を作って、餌となる材木を求めて登ってきます。コンクリートでもちょっとの隙間があれば登ってくるそうです。そして湿った木材が好物。彼らの最適相対湿度は70~80%です。

そこでうちが設計をご相談中のエスネルデザインさんは白アリ対策として、1m以上の高基礎・コンクリート一体打ちを標準仕様とされています。コンクリートの隙間を無くして蟻道を作らせず、雨で構造材を濡れにくくさせます。更に床下エアコンを採用し、床下が空調経路となって通気されます。(床下が高いので収納もでき、人の目も行き届きやすくなります。)

ところが、それは今までの白アリ2種には通用する対策です。今は輸入木材などに紛れてやってきた、「アメリカカンザイシロアリ」という厄介な外来種がいます。大阪を中心に関東以西に広がっているそうです。それは土の中から襲ってくるのではなく空から飛んできて、巣も木材の中に作ります。乾いていても平気です。その対策は、砂状のフンが無いか気を付けておき、見つけ次第、駆除業者に相談するしか今のところないとのこと。新築なら、ホウ酸などの薬剤を使った木材を柱に使うという手段もあるようです。

餌となる木材は好みがあるようですが、何故かヒノキは喰われないといまだに信じている人が多いようです。それが一般の人ではなく、建築実務者が「ウチは総ヒノキで建てますから白アリにやられません」と言い切っているのが怖い。(うちが建てようとしているエリアにもそのような工務店さんがあります
既に10年も前に京大の吉村先生が、アメリカカンザイシロアリはヒノキが好みという事を論文発表されています。従来の白アリ2種もお好みではないようですが、他になければヒノキだって食べる、という報告も多数出ています。

山の中は他に餌となる樹木が大量にあるので、別荘はターゲットになり難いという説もあります。実際、当該別荘地では白アリより黒アリの被害(朽ちた木材に住み着いてぼろぼろにする)の方が多いようです。でもこれから数十年の間に、どれだけ温暖化で気候が変わっていくでしょう? 今までどおりが通用しない環境になってくる可能性があります。

最後に・・・
小学生の時、友人の家で遊んでいたら押入れからものすごい大量の羽蟻が湧いて出てきて、まじスプラッター状態になったことがあります。いまだにトラウマですが、あれ、白アリが羽化して一斉に出てきたんじゃないかな?

わが家がこだわる住宅性能についての話題はこちらにもございます。


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カレーパンはやっぱり揚げでないと、というご意見が多いようなので今回は揚げてみました。
しかも! 自分でも食べられるように乳(バター)と卵を使わないレシピにして、カレーもルーから作り、生地もオリジナルです。
(小麦は最近食べられるようです。先日は実家から送られてきた伊勢うどんを食べました。)

しかし! パン生地の卵や牛乳やバターを、植物油や豆乳に置き換える計算を間違えました。それぞれ固形分と水分量に分けて計算するのですが、水分が少なすぎました。スタートから失敗してる。カレーも塩ょっぱいし。更に揚げ温度が高すぎた・・・
カレーパン210121
1個目が真っ黒

カレーパン断面210121
何とか生地は膨らみましたが、中味が下に寄ってるし・・・

自分で食べてみて、色々反省しています。それでも揚げたてはさすがにサクサクして美味しいです!
でも、昼食をお腹いっぱい食べた上の、追いカレーパンなので胸焼けしそう。

カレーパン焼いてみた記事はこちらにもございます。ご覧くださいませ。


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物騒なタイトルをつけましたが先日、発生から26年目を迎えた阪神淡路大震災に関連しての話題です。

わが家もこれから別荘地に定住用住宅を建てるにあたり、必要最低限の性能として「高気密高断熱」と並び、「耐震等級3」を掲げました。このブログの「住まいに必要なこと⑥ 耐震設計」でも書きましたが、木造住宅の耐震等級って最低限の1から3まであります。耐震等級1は阪神淡路大震災(M7.3)の後に定められた最低限の耐震性能です。そして耐震等級3だと巨大地震が2回立て続けに襲っても、家は持ち堪える事が判っています(M7クラス×2回の、熊本地震の実例ですね)。
耐震等級による違い211
先日のNHKニュースでも、内陸でこれから大地震を起こす可能性が最も高い活断層は、トップで糸魚川ー静岡構造線断層帯だと報じられてました。ランクはスペシャルなSクラス、想定地震規模はM7.6です。うちがこれから家を建てる地域は、その断層帯上にあります。直下型になるかもしれません。だから耐震等級3で建てる必要があると考えています。

ところが耐震等級3にもワナ(ちょっと言いすぎですが)があるんです。耐震等級3を証明する方法が2種類あって、
 ①住宅の品質確保の促進等に関する法律(略して品確法)による耐震等級設計
 ②「許容応力度計算」による耐震等級設計
があるんです。法律だから①の方が偉い、と思いきや逆なんです。品確法の①で設計された耐震等級3は、②で設計された耐震等級2に満たないという事が検証されたそうです。

  品確法による耐震等級3 < 許容応力度計算による耐震等級2

耐震等級2以下という事は、1かもしれません。でも、どちらの設計方法で建てても「耐震等級3です」と言えてしまうんです。実は②の許容応力度計算は耐震壁を増やしたりとかとても煩雑で、これができる設計士さんが少ないんです。耐震等級3で建てますと言われたら、それは「許容応力度計算」に基づくものですか?と確認してみてください。
それどころか計算はおろか、今までの勘と経験だけで建てている工務店さんが世の中には沢山あるんです。木造住宅は殆どの場合、構造計算しなくても家を建てて良いことになっているからです。地震のリスクが高い地域では、それでは命にかかわります。

もちろん、私たちが設計をお願いしているエスネルデザインさんは、許容応力度計算をご自身でされる設計士さんです。(心強い!)
耐震設計


耐震関連の話題はこちらにもございます。ご覧くださいませ。


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