わが家の新居は、無垢の木のフローリングを採用予定です。これまで無垢材の床での生活経験が無いので、新居の無垢材とどのように付き合っていったらいいのか、ちょっと気になっています。

土足じゃないのに硬い床材信仰?
床材には硬い広葉樹が良くて、柔らかい針葉樹は床材には向かない、だから輸入材のチークやオークやウォールナットが偉いんだ、と思い込んでいました。

確かに、海外のように靴履きだと床が硬くないとダメですよね。でも、素足だと硬い床は冷たいし疲れます。特に冷え性には向いてなさそうです。
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※土足文化のフローリングのイメージ

柔らかい針葉樹の足触り
飯田市の公設モデルハウス「りんご並木のエコハウス」を見学した際、杉の無垢床が床下暖房でじんわり暖められ、柔らかな足触りを体感しました。床下エアコンを導入する新居もこんな感じにしたいなぁ~、としみじみ思いました。
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※国交省のモデルハウス事業「りんご並木のエコハウス」は見学可です

それがいよいよ、わが家でも実現する段になってきました。しかしここに来て、柔らかくて無塗装な針葉樹ってデリケートでは? と、ちょっと心配になってきました。
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※わが家が採用するパイン材のイメージです

柔らかい無垢材はキズだらけになる?
マンションや仮住まいアパートで合わせて20年以上、合板フローリングで生活してきました。もちろんいろんな物を床に落っことしては、散々キズを付けてきました。
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※合板フローリングのキズの例

それで思い知ったのが、合板のキズは内層が白く露見して悪目立ちするということ。その都度「かくれん棒」というクレヨンの様な補修材を塗ってきました。塗った色が合わなくて余計目立ち、収集付かなくなったりして散々でした・・・

もっと柔らかい針葉樹の無垢材はどんなに傷だらけになるんだ? でもですよ、無垢材は内層も外層も無いのでキズが付いても凹むだけで、色は変わらないんですよね。

検索すると「アイロン」「霧吹き」「タオル」で多少の傷ならほぼ復元するようです。水を吸って膨張する無垢材の性質で、合板のキズよりナチュラルに直せそうです。

無塗装の無垢材はシミだらけになる?
マンションの合板は、長年の間に水濡れした部分が白く変色してしまいました。窓際は並べていた植木鉢への水やりで水ハネしたり、台風などで少しずつ水が染み込み、日焼けも重なって特に酷かったです。
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※水濡れと日焼けで変色した合板床のイメージです

合板でこんなにダメにしたのに、無垢材はキッチンを中心に水や油でシミだらけになるのでは・・・
という心配事を並べる私に、工務店さんがパイン材のサンプルをご提供下さいました。

これに水と食用油を塗って放置してみましたが、水は乾くと全く分からなくなり、油は薄く広がって、うっすら色が濃くなりました。
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※塗った直後
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※半日放置後。多少の水濡れは心配に及ばない感じです

設計のエスネルデザインさんからは、あらかじめワックスを塗っておく方法もありますよ、とお勧めされました。こういう事だったんですね!
ワックスは天然素材のものが色々と販売されているようです。昔は米ぬかで床磨きの習慣がありましたが、なるほど、これも米油によるワックス効果です。

無垢材否定派の洗礼も・・・
別荘地を購入した当初、別荘管理会社の建築部門と新居建築の打合せをしました。その際、営業担当者から「無垢材の床は耐久性に欠ける、絶対にやめた方がいい」と言われました。「そんな面倒なものを施主に選択させてはならじ!」という強いニュアンスを感じたんですが、あれは何だったんだろう?
住宅営業マン
これまでの合板床生活でうんざりしている身としては、好きにさせてほしかったです。結局、その建築部門とは価値観の相違があり過ぎて、一回目の打合せ後にお断りしました。でも無垢材全力否定のインパクトは未だに忘れられません。・・・あの会社で建てた別荘はみんな合板床ってこと?


本来は床だけでなく、自然素材を多用した家が理想でしたが、諸事情(主に金銭面)で色々諦めました。私が見学した「りんご並木のエコハウス」は自然素材てんこ盛りで、庶民の手の届かない夢がいっぱい詰まってましたよ。

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