高原の小さな家で快適別荘ライフ

設計士さんによる、小さくて高性能な住宅を建て、夫婦2人で八ヶ岳の自然に囲まれた生活を目指して計画進行中です

タグ:住宅設計

わが家は別荘地に定住用の新居を建てるにあたり、「換気システム」はダクト式の全熱交換型第一種換気にします。
22909874
※第一種換気のイメージ

全熱交換型の第一種換気
第一種換気は給気も吸気も排気も機械で行い、更に全熱交換型は空気の熱交換をするので、冬はある程度暖めた空気が入り、夏は冷やされた空気が入ってきます。

標高1100mの寒冷地に建てる住居では、冬季、外気がそのままの温度で入ってくると寒すぎます。機械的に吸気をある程度暖める全熱交換型にします。
全熱&顕熱
※熱交換のイメージ図

設置場所は2階の床下
第一種換気は給気と排気の両方を機械で行うので、結構な大きさになります。更にフィルター交換などのメンテナンスが必須なので、機械にアクセスしやすい事も重要です。
20180613_16
※換気システムのイメージ

設計士のエスネルデザインさんからは、2階中央のホールの小上がり下への設置を提案頂きました。床下設置よりも、家のほぼ中心に位置するのでダクト配管の点でも理想的です。

点検口は畳で隠したいかも
小上がりの畳の下に換気設備を入れる想定でしたが、建設費圧縮の為に畳を諦め、フローリングによくある点検口が設置されることになっています。
24028340_s
※点検口のイメージ

しかし客間としても使用する小上がりに、点検口がむき出しに設置されるのが私としては避けたい気持ち。ここに来て再び畳に迷いが生じています。

北海道は第三種換気が主流?
わが家の敷地と気候が近しい北海道では第三種換気を採用するケースが多いようです。
その理由は吸気を容易に止められ、吸気口に蓋するのも簡単です。吸気口の凍結によるトラブル回避という理由もありそうです。

わが家もマンション住まいの頃は第三種換気だったので、冬場は給気口を閉じていました。(それでは義務付けられている換気が行われないですが。)
24069287_s
※給気口のイメージ。これもマメに掃除していないと内部が真っ黒に汚れてました


家の換気は奥が深いです・・・わが家の「家の換気②」はこちらです~

宜しければ読者登録下さいまし<(_ _)>
ブログランキング・にほんブログ村へ 

#換気システム
#ダクト式換気
#第一種換気
#第三種換気
#全熱交換
#床下点検口


昨秋、わが家は南西向きの角部屋マンションから南東向きの仮住まいアパートに引越ししました。それに伴い、窓に対して思うところがあります。

西向きの窓
都内で住んでいたマンションは、リビングにも寝室にも西側に大きな掃き出し窓がありました。視界を遮る建物が無く、開放感はあるのですが、これらの窓が大嫌いでした。というのも夏はいつまでも西日が射し込み、日中は室温が上昇しっぱなしで夜になっても下がらず、辛い思いをしました。
都会の夕日
冬は、西側の窓から日差しが入ることなく日没を迎えるので、部屋を暖める効果がありません。むしろ大きなアルミサッシのせいでここからどんどん熱が逃げてしまい、部屋が冷える元凶になってました。

・・・夏暑く、冬寒いこんな低性能の窓なら、はっきり言って西に窓は要らねぇ!(怒)
と、住んでいた後半は、南西の角部屋であることを恨んでました。(マンションは、南向きに大きめのベランダがある中住戸を強くお勧めします!)

東向きの窓
昨秋に移住したアパートの西側はお隣さんの部屋で、全部壁です。西の窓の悩みから解放されました。
代わりに、東側に小さめの窓が幾つかあります。人生で初めて向き合う東窓です。中でもリビングの東窓のインパクトが大きいと感じてます。

9~10月上旬は早朝から射し込む朝日が本当に恨めしく、午前中はこの東窓から如何にして日差しを遮るか、を悩んでました。今夏は簾でも取り付けないと、多分生活できません・・・
4665936_s
ところが冬になると、東窓から射し込む朝日をまだかまだかと待つことになりました。東からの日射取得がものすごく重要なんです。特に早朝、-8℃程度まで冷え込むこの地域では。
冬の朝、太陽の光をリビングに取り込むと途端に部屋は暖まりだし、気持ちも上向きますからね。

東の窓に対して、夏と冬でこんなにも真逆の事を求める羽目になるとは(理屈では分かっていても)、住んでみるまで真に理解していませんでした。

ということで、窓に対してしみじみ思う事は次の3つです。
①西の窓は在っても小さめ、夏場の日射遮蔽が必須(明かり取りならFIX窓)
②東の居室には中サイズの窓が欲しいが、夏場の日射遮蔽が必須(シャッターは高いので簾?)
③窓は全て複層樹脂サッシ窓一択!(標高1000m以上の家なので)

南の窓は大きくても庇をしっかり取れば夏は日差しを遮り、冬は太陽光を取り込むことが出来ます。

温暖化によって求められる窓性能
都内でのマンション住まいの約20年間のうち、2000年代は夜間、エアコン無しで過ごしていました。南と西の両端の窓を網戸にして通風するだけで、夜は充分涼しかったんです。
ところが2013年以降は夜もエアコン無しでは耐えられなくなりました。
917730
その意味では近年、温暖化で住宅に求める性能、特に窓の断熱・気密の必要性が激変したと感じています。温暖地域も今は夏場の断熱性を高める為に、窓の選択(サイズや機能)がシビアになっていると思うんですが・・・


仮住まいアパートの窓性能は本当に酷く・・・複層ガラスなのに低レベル過ぎてドン引き~(エアコンで24h暖房し続けていても、家の内側で凍ってました)。

 
ブログランキング・にほんブログ村へ 

#窓
#樹脂サッシ
#東窓
#西窓
#日射取得
#日射遮蔽
#断熱気密


まだまだ暑いと思っていたら急に朝夕が冷え込むようになり、空気も乾燥してきました。昨年から懸案事項だった加湿器をついに購入しました。

美顔器を加湿器代わりに
わが家は冬も健康的に住まうために、昨年から室内の絶対湿度を11.0前後に保つように加湿を行うようになりました。しかしコロナ禍もあり、加湿器の購入を検討し始めた時にはすでに遅く、良さげな機種は既に売切れていました。

なので1シーズンは仕方なく美顔器で加湿していましたが…、無理がありました。
パナ ナノケア (2)
※美顔器だとタンクの容量が小さくて、すぐ空になってしまう

気化式の加湿器を購入
そこでようやく真っ当な加湿器を購入しました。昨シーズンモデルなのでちょっとお安くなっていました。

加湿器にもいろいろなタイプがあります。水を加熱して湯気を発生させる「スチーム式」。振動で水を放出させる「超音波式」。わが家は最も単純な、水に風を当てる「気化式」にしました。しかも点けっぱなしにしてもなかなか水が枯渇しない大容量です。
hd_powerful
#ダイニチ工業のハイブリッド式加湿器HD-153です

大容量を謳うだけあって、かなり場所を取ります。

加湿器の実力を見せてもらおう
一気に秋が深まってから、室内の湿度は相対湿度40%台、絶対湿度10くらいまで下がりつつありました。1階の台所でこの加湿器をエコモードで稼働させ始めて18時間後、1階の絶対湿度は11.5、2階は11.3の理想的な状態に保たれています。いい感じです。

でも、4℃まで気温の下がった朝方、アルミの複層窓では結露が始まってました。真冬はどんなことになるんだろう・・・
因みに1階のエアコンは暖房モードでの24時間連続稼働を開始しました。不在時でも点けっぱなしです。寒さ厳しい信州で、灯油ストーブや床暖房無しで乗り切れるんだろうか? (冷え性の)私的には乾燥より初めて冬を迎えるアパートの寒さの方が気がかりです。


わが家の昨冬の湿度管理はこんな感じで行ってました。

 
ブログランキング・にほんブログ村へ 

#加湿器
#湿度管理
#絶対湿度


わが家はこれから別荘地に定住用の新居を建てるにあたり、取り入れる「換気システム」に悩んでいます。
建売住居やマンションなどは既に換気が付いていて、住む側に選択権がありませんのでむしろ悩むことはありません。(私のように住みだしてからこれは自分には合わないな~、となる事はあるかと思いますが、受け入れるしかないですよね。)
2282299
今はコロナ禍でこんな換気がお薦めされていますが・・・家庭では現実的ではないです。

第一種換気を希望すれども
現在、東京で第三種換気のマンション住まいですが、外気がそのままの温度で入ってくるので冬も夏もあまり使いたくないと思って、止めてしまっています。

標高1100mの寒冷地に建てる新居は、外気がそのままの温度で入ってくると冬が寒すぎる! と思って第一種換気にしたいと思っています。第一種換気は給気も吸気も排気も機械で行い、空気の熱交換をするので、冬はある程度暖めた空気が入ってきます。夏はある程度冷やされた空気が入ってきます。

とてもいいじゃないか! と思うのですが、建築業界では第一種換気を標準装備する大手ハウスメーカー、コストとメンテナンス性から第三種換気をお勧めする工務店があったりと考え方は様々です。

高気密高断熱住宅のスウェーデンハウスさんは、第一種換気が標準装備ですが、何故か寒冷地は「本場スウェーデンと同じ第三種換気を採用」と謳ってます。寒冷地では高断熱の家の中で石油ファンヒーターや薪ストーブを焚くので、オーバーヒート対策? 凍結対策? 奥が深いです。

第一種換気にもいろいろ
第一種換気は給気と排気の両方を機械で行います。1台で熱交換しながら排気と給気を行う多くの設備が熱交換機能を有しています。これも全熱交換式(熱と湿気を交換する)と顕熱交換式(熱だけを交換)があります。
全熱&顕熱
※ネットからイメージお借りしました。

全熱交換は熱と湿度を交換するので夏は室内の除湿された状態を保ち、冬は室内の乾燥を防ぎます。その反面、臭いなども湿度と共に部屋に戻してしまいます。

顕熱交換は湿度をそのまま取り込んだり排出したりするので、冬は部屋が乾燥気味になり、夏は室内に湿気を入れてしまう。しかし、寒冷地では全熱交換式だと部屋の乾燥が進み過ぎるので顕熱交換式が良いとする向きもあります。

全熱交換式を選択かな
わが家は夏場の湿度対策の方を重視して、第一種換気の全熱交換式の採用を考えています。別荘地なので森に囲まれて、街とは違い湿度が高めだろうと想定しています。

と、一旦ここまで考えましたが、寒冷地であえて第三種換気が採用されている理由が気になります。
次は給気をどうするかで悩みました。


導入編的、わが家の「家の換気①」はこちらです~

 
ブログランキング・にほんブログ村へ 



わが家はこれから別荘地に定住用の新居を建てるにあたり、設計事務所「エスネルデザイン」さんに設計を依頼しています。自由設計で家を建てるという事は、思い通りの家が出来るという反面、沢山の選択肢から考えて選ばなければなりません。

使ったことがあるものならば自分の経験が判断材料にできますが、未知なものについても選択していく・・・これが結構、難しい。何しろ消耗品と違って、軽い気持ちで選べないのが家の設備。一度導入すると、簡単には交換できませんからね。中でもわが家にとって難しい選択が「換気システム」でした。だんな曰く「換気の沼にはまった」です。

換気システムって何ぞや?
現住マンションの引き渡しの際に、軽く「これが24時間換気のスイッチです。基本的には入れっぱなしにしておいて下さい」と言われたのが、いわゆる換気システムとの最初の遭遇です。

2003年に住宅の換気(1時間で家の半分の空気を入れ替える)が義務付けられて、換気システムが必須になったので、マンションにも付いてました。でも、何だか分からないけど24時間換気しておかなければいけないんだ、と思ったのは最初だけで、実際には24時間通年で動かしたいと思う代物ではありません。
換気扇で寒い
というのも、私にはすーすーして寒いんです。いわゆる第三種換気というもの。各居室(寝室、リビング、和室)に給気口(壁を貫通する筒に簡単なフィルターと蓋が付いてる)があり、家の中心にある洗面所から強制排気するだけの単純なものです。

入浴中はすーすーして寒いし、冬は冷気が入ってくるので寒いし、夏は折角冷やしているのに、熱気がそのまま入ってきます。1年の半分(1~6月)はだんなが花粉症なので外気を入れたくありません。まともに稼働させるのは秋だけ、ということになってしまいました。

先輩宅の換気システム
標高1100mに定住用別荘を建てようとなってから、那須高原の別荘地に定住された「別荘住まいの先輩」宅を訪問しました。その時初めて見たのが、ロスナイという第一種換気システムでした。

各部屋にエアコンの様な、エアコンより小さいものが天井近くに取り付けられていて、常に稼働音がしています。何だろうと思い、換気システムの義務付けや第一種換気を教えてもらったのでした。
ロスナイ
※三菱電機さんのロスナイ

これ1台で熱交換をして外気を暖めて室内に取り込み、汚れた室内の空気を廃棄する、ダクトレスの換気設備です。ダクトレスなので、各部屋に1台づつ必要です。

那須高原ですから冬はそれなりに寒いエリアです。薪ストーブを中心に考えられた家なので、気密はそれほど高くなく、日中の不在時も薪ストーブは火をつけたまま外出されるそうなので、ロスナイの選択だったのかなと思います。(ダクト有りのデメリットを説明いただいたのですが、その時の私にはまだピンときてませんでした。)

でも、ちゃんと外気を暖めてから部屋に取入れる換気の機械があるんだという事は理解しました。

わが家の定住用別荘にも第一種換気
最初に新居の設計を相談したのが別荘地の管理会社から紹介された一級建築士さんでした。住まいの要望としてUa値とかC値とか、耐震等級3とともに第一種換気を希望します、と言ったときに怪訝な顔をされました。「第一種換気は不要でしょう、第三種換気しか(設計前例は)ありません」。
換気システム
今考えてみたら、当然です。別荘専門の設計士さんだったので、作る建物は「快適な気候で夏の仮住まい」です。殆どの場合、熱交換システムなんて不要なんです。(以前はエアコンも設置しない物件が多かったそうなので、いかに夏が快適で涼しかったか・・・。)

でも、真冬ー15℃以下になっても当該地に住まうわが家としては、それでは困ります。東京ですら、第三種換気システムが私には合わない、という事は実感済みです。
と、いうことで第一種換気システム(とUa値とかC値とか、耐震等級3)に理解のある設計士さんを探すことになりました。

換気シリーズ、続く予定です(気力が持てば)。お暇ならお付き合いください。


前回の家の設備関連は鍋の話題でした。でも、鍋って家の設備って言うかな?

 
ブログランキング・にほんブログ村へ 



このページのトップヘ