高原の小さな家で快適別荘ライフ

設計士さんによる、小さくて高性能な住宅を建て、夫婦2人で八ヶ岳の自然に囲まれた生活を目指して計画進行中です

タグ:窓

南信での仮住まいアパートは気密低断熱のすかすか住宅です。窓は全て複層ガラス窓ですが、気密性断熱性がこんなに低いとは思っても見ませんでした。

複層ガラス窓なのに
大寒波到来のある朝、2階寝室の南側カーテンを開けてみると・・・
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複層ガラス窓の3分の2がバリバリに凍ってます!
窓ガラスはもちろん、サッシ部分も酷いです。
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何故こんな事になったかというと・・・

スタイロフォームの断熱効果を改めて実感
この窓には日没と同時に窓に断熱材「スタイロフォーム」をはめ込んで冷気対策をしています。
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このスタイロフォーム部分だけが見事に凍ってました。つまり、これだけの冷気が部屋に流れ込むのをスタイロフォームが防いでたってことです。効果絶大です。

アルミ複層ガラスに騙されるな
この冷気対策をしていなかった前年、この窓は凍らなかったので、これだけの冷気が室内にだだ洩れだったってことです。ひど過ぎる・・・
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下伊那は長野県の中では「南国」「信州のハワイ(?)」と言われているくらいなので、寒さのレベルはさほどでもないはずです。
また、この賃貸アパートを借りた一つの要因は、すべての窓が複層ガラスだったので、断熱性能はそんなに悪くないんじゃないか、と期待しての事でした。

しかし結局アルミ製サッシの低性能を実感することになりました。因みに入っているのはL社の「デュオPC PVC-al」です。

樹脂のトリプル一択!
わが家の新居建設予定地は八ヶ岳近く、標高1,150mの高原別荘地です。寒さは現住の下伊那の比ではありません。当初から窓は樹脂サッシのトリプルガラスを採用予定でいます。
(高性能な木製サッシも憧れますが、予算的に無理。)
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※樹脂サッシのイメージです

仮住まいアパートで冷気対策の工夫をしながら冬を過ごした事で、新居にアルミサッシやアルミ樹脂サッシの選択はあり得ないな、と決意を新たにした次第です。
温暖な地域の家でも、ますます進む温暖化の事を考えると、これからの夏の過酷な暑さ対策として窓の断熱気密性能は決して他人事ではないのでは?


窓へのスタイロフォーム導入、こんな感じで始めました。

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南信の仮住まいアパートで2回目の冬を迎えました。低気密低断熱のすかすかアパートなため、冷気の侵入が堪えます。

窓にスタイロフォーム
深夜、窓からの冷気がカーテンの下から忍び込み、窓際に寝ているだんなは寒くて仕方ないそうです。そこで今年は寝室の窓にも断熱材「スタイロフォーム」をはめ込むことにしました。
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カインズで買って来たスタイロフォームを窓枠の大きさにカットし、隙間テープでぴっちりサイズに調整し、アルミ断熱シートを張りました。
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これを窓の下半分にはめ込み、窓の上半分にはアルミ断熱シートを垂らします。大寒波が来る前に間に合わせました。

日中は取り外して日光を取り込み、夜間だけ使用しています。結構効果があるようで、就寝時に冷気を感じなくなったそうです。

玄関の冷気対策
昨冬は玄関に冷気対策を施しました。玄関がこのアパート最大の熱橋で、冷気の侵入が半端ないんです。

断熱材「スタイロフォーム」で玄関手前の廊下に遮断壁を設置し、100均のアルミ断熱シートで自作したロールスクリーンを垂らしています。
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   ※但し、家の出入りはかなり面倒です(-_-;)

賃貸こそ高気密高断熱に
戸建ての気密断熱に対する意識変革は進んでいますが、あまた存在する賃貸住宅の質も変えて行かないと、脱炭素社会にはほど遠いんじゃないでしょうか。

低収入の人こそ光熱費は抑えたいのに、借りている賃貸住宅はすかすかで、より多くのエネルギーを浪費する羽目になっています。
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資源の輸入に頼る日本は、インフレと円安で貧しくなる一方です。なのに、いつまでもエネルギー垂れ流しのすかすかアパートばかり作っていて良い訳ないはず。

国民にばかり節電を押し付けていないで、少しのエネルギーで適温に暮らせるよう、木造の賃貸住宅は気密の基準設定やアルミサッシの使用を認めなくするなど、根本的な住宅施策が必要では? 住んでいるからこそ実感します。


昨冬の冷気対策はこんな感じで始まりました。


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家の快適性を保つために室温をコントロールすることは常識ですが、湿度コントロールは室温ほど重視されていないのではないでしょうか。

湿度管理の必要性
わが家は一昨年から室内の湿度チェックを始めました。この湿度計、絶対湿度と相対湿度が表示されます。
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※エーアンドデイの湿度計。2000円代でした

この湿度計を見ながら夏はエアコンの除湿機能、冬は加湿器で湿度をコントロールしています。
健康維持には絶対湿度で 8.4~15.6 の範囲が理想です。これ以下では感染症のリスクが高くなり、呼吸器や肌に乾燥トラブルを起こしやすくなります。また、これ以上だとダニやカビが発生しやすくなります。

湿度管理をする前は、夏はダニに刺されたり、冬は起床時に喉の痛みを感じていましたが、いずれの悩みも全くなくなりました。

外気の湿度もチェック
今年はわが家の湿度コントロールが更に進化しました。
計測器を室外に設置し、無線で飛ばして室内のモニターで外気温と外湿度をチェックできる温湿度計が導入されました(どんどんマニアックになってます・・・)。
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こちら、中国製で2000円台です。パネル表示の上部が戸外、下部が室内の状態です。計測器は3つまでつなげる事が出来ます。
これにより外気の絶対湿度を算出し、外気を室内に取り込んだ方が良いのか、遮断した方が良いのか常時判断できるようになりました。

例えば「湿度68%」ってことだけ聞くと結構潤ってるような気がします。しかし、これが気温12℃では絶対湿度に換算すると約7.4でかなり乾燥した状態です。〝潤っている〟と思うのは大きな間違いになります。

窓を開け放してよいのは年に数日

結局、外気が気温・湿度共に快適な時期は10月の晴れた限られた数日の日中だけです。そのような時間帯は、わが家も窓を開け放します。(5月も快適な日がありますがまだ花粉が飛散し、重度の花粉症患者のいるわが家では窓を開け放すことは考えられません。)

別荘地に建てる新居も、基本的にはこの考え方に沿っています。
リビングの掃出し窓を全開にして、ウッドデッキとリビングを一続きにする、という提案をよく見かけますが、湿度的にそれが適している日は年に数日あるかどうか・・・が、現実です。
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※イメージです。わが家のウッドデッキはこのように全開にはなりません

そのたった数日よりも寒冷地ゆえに気密断熱を重視しました。窓も開閉を繰り返すと気密性能が低下するので、ウッドデッキに面するリビングの大窓も、ほぼFIX窓になる予定です。


昨冬のわが家の湿度管理はこんな感じで行ってました。


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昨年同様、わが家は夏場、エアコン1台で全室冷房を試みています。

エアコン1台で全室冷房中
昨年、わが家は都内のマンションでエアコン1台を24時間連続稼働させて、約75㎡の全室冷房を行いました。その結果、ダニの繁殖を抑制し快適な環境を得たので、今年もそれに倣いエアコン1台での全室冷房を試みています。
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※昨年取り付けたI社のエアコン。下手に使うと湿気を室内に戻してきたりと、相当お薦めできません。

まだ24時間連続稼働ではなく、夜間は止めている事が多いです

思ったように階下が冷えない
ところが、今年はそれがなかなか難しい状況だという事が分かってきました。南信のアパートに引越しして間取りが変わったためです。メゾネットタイプなので2階の南部屋に設置したエアコン1台で冷やしているのですが、1階が思ったように冷えません。

サーキュレーター(代わりのマキタの充電式ファン)を購入し、階段や踊り場などに置いて冷気を階下に送り込む事も試みましたが、暖気と違って冷気の動きはちょっと違うようです。冷えた空気は重いので、もっさりしていてサーキュレーターでも動かないイメージです(個人の勝手な感想です)。
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※踊り場に置いてみたマキタの充電式ファン。キャンプでも使う予定

1階で換気扇で引っ張れば簡単ですが、それでは(このすかすかハウスでは)高温高湿の外気がどんどん室内に入ってくるので、何のために電気代を使って冷やしているのか分らなくなります。

何とかコントロール中
それでも何とかコントロールし、1階のダイニングでは室温25.0~28.0℃、相対湿度45~60%に収まっています。ダニやカビのリスクを回避して、夏に健康で快適に過ごせる環境は相対湿度60%以下、体感温度27℃以下です。夏場は何とかしてこの条件を保ち続けたいところです。

因みに築8年程のこの仮住まいアパート、わが家が引越しするまで2階にエアコンを付けた形跡が無かったのですが、どうやって生活していたんだろう。2階の壁や天井もかなりの低断熱で、エアコン無しで居られる室温ではないのです。

建築士でも失敗する全館冷房

松尾設計事務所代表の松尾先生も動画で言われていましたが、床下暖房と違って小屋裏エアコンで2階建ての戸建て全館を冷房するのはとても難しいそうです。建築士でも安易にエアコンを設置してしまい、思ったように冷えないという結果になるとか。
床下&小屋裏エアコンの図R
※小屋裏エアコンと床下エアコンのイメージ図

省エネ住宅の賞を受賞した建築士さんでも、受賞の対象になった住宅の小屋裏エアコンで想定通りの冷却房効果が得られなかったと言われていました。
それほどまでに難しい小屋裏エアコン1台での全室冷房のようです。


昨年、わが家が都内のマンションでエアコンを24時間連続稼働させた電気代はこちらでご報告しています。


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昨秋、わが家は南西向きの角部屋マンションから南東向きの仮住まいアパートに引越ししました。それに伴い、窓に対して思うところがあります。

西向きの窓
都内で住んでいたマンションは、リビングにも寝室にも西側に大きな掃き出し窓がありました。視界を遮る建物が無く、開放感はあるのですが、これらの窓が大嫌いでした。というのも夏はいつまでも西日が射し込み、日中は室温が上昇しっぱなしで夜になっても下がらず、辛い思いをしました。
都会の夕日
冬は、西側の窓から日差しが入ることなく日没を迎えるので、部屋を暖める効果がありません。むしろ大きなアルミサッシのせいでここからどんどん熱が逃げてしまい、部屋が冷える元凶になってました。

・・・夏暑く、冬寒いこんな低性能の窓なら、はっきり言って西に窓は要らねぇ!(怒)
と、住んでいた後半は、南西の角部屋であることを恨んでました。(マンションは、南向きに大きめのベランダがある中住戸を強くお勧めします!)

東向きの窓
昨秋に移住したアパートの西側はお隣さんの部屋で、全部壁です。西の窓の悩みから解放されました。
代わりに、東側に小さめの窓が幾つかあります。人生で初めて向き合う東窓です。中でもリビングの東窓のインパクトが大きいと感じてます。

9~10月上旬は早朝から射し込む朝日が本当に恨めしく、午前中はこの東窓から如何にして日差しを遮るか、を悩んでました。今夏は簾でも取り付けないと、多分生活できません・・・
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ところが冬になると、東窓から射し込む朝日をまだかまだかと待つことになりました。東からの日射取得がものすごく重要なんです。特に早朝、-8℃程度まで冷え込むこの地域では。
冬の朝、太陽の光をリビングに取り込むと途端に部屋は暖まりだし、気持ちも上向きますからね。

東の窓に対して、夏と冬でこんなにも真逆の事を求める羽目になるとは(理屈では分かっていても)、住んでみるまで真に理解していませんでした。

ということで、窓に対してしみじみ思う事は次の3つです。
①西の窓は在っても小さめ、夏場の日射遮蔽が必須(明かり取りならFIX窓)
②東の居室には中サイズの窓が欲しいが、夏場の日射遮蔽が必須(シャッターは高いので簾?)
③窓は全て複層樹脂サッシ窓一択!(標高1000m以上の家なので)

南の窓は大きくても庇をしっかり取れば夏は日差しを遮り、冬は太陽光を取り込むことが出来ます。

温暖化によって求められる窓性能
都内でのマンション住まいの約20年間のうち、2000年代は夜間、エアコン無しで過ごしていました。南と西の両端の窓を網戸にして通風するだけで、夜は充分涼しかったんです。
ところが2013年以降は夜もエアコン無しでは耐えられなくなりました。
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その意味では近年、温暖化で住宅に求める性能、特に窓の断熱・気密の必要性が激変したと感じています。温暖地域も今は夏場の断熱性を高める為に、窓の選択(サイズや機能)がシビアになっていると思うんですが・・・


仮住まいアパートの窓性能は本当に酷く・・・複層ガラスなのに低レベル過ぎてドン引き~(エアコンで24h暖房し続けていても、家の内側で凍ってました)。

 
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