わが家はこれから別荘地に定住用住宅を建てるにあたり、まず必要最低限の性能として「高気密高断熱」「耐震」を掲げました。高気密高断熱の指標としては「Ua値0.3以下」「C値0.5以下」、また耐震は許容応力度計算による「等級3」とするなど、数値による管理ができることを希望しています。

こういった住宅性能が達成できれば「長期優良住宅」の認定を受けることができます。これは長期間、家が良好な状態で保てるだけの構造や設備が整っていて、維持管理の計画や方法を決めている住宅が認定可能となります。認定を受けると税制上の優遇措置がいくつかあるのと、地震保険が割引になるメリットがあります。
この制度は国交省の所轄で、認定を受けるためには着工前に各都道府県庁の建築課的な部署に申請します。
住宅設計
しかし、実際には新築住宅の1割程度しか認定を取っていません。何故か? まず申請手続きが面倒で、資料も沢山準備しないといけないので、
 ①工務店側が面倒なのでやりたくない? 施主に積極的に進めていないのかも。
 ②もちろん申請のための経費が掛かるので、施主側の負担も増えます。
 ③10年ごとに点検してメンテナンスが義務付けられているので、面倒でお金もかかる。
という事情があると思われます。(個人の意見です。)

もともとは中古住宅が過剰に余っているので、中古住宅も適正に流通できるようにと制定された「住生活基本法」に基づいた制度です。しかし、工務店やハウスメーカーにとっては今まで通りのスクラップ&ビルドの方が仕事が増えて儲かるから、積極的に勧めないですよね。

建て主としては、家は数十年の間にメンテナンスは必須ですから、それを計画的にやるかどうかだけの違いです。後は申請の手間と費用をどう考えるか、ということになります。
わが家は認定を受けるつもりです。いずれ30~40年後には家を手放す時が来ます。その時にできるだけ資産価値を残しておきたい。「長期優良住宅認定」が、その資産価値の根拠になる事を期待しています。

わが家がこだわる住宅性能についての話題は、こちらにもございます。


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