高原の小さな家で快適別荘ライフ

エスネルデザインさん設計による、小さくて高性能な住宅を高原に建てました。八ヶ岳の自然に囲まれた別荘地ライフをエンジョイ(?)中です。

カテゴリ:住宅建設 > 家の性能

長らく冬の暮らしは局所暖房と厚着が定番でした。高気密高断熱住宅に引越しして、冬の暮らしもガラッと変わりました。

局所暖房が前提の日本の住まい
実家でも東京でのマンション住まいも、冬は部屋ごとの局所暖房と厚着が定番でした。

子供部屋にもガスストーブとコタツを置いてもらい、祖母が作ってくれた半纏を羽織っていました。
そのままコタツで寝て風邪を引き、翌日も具合が悪いのでコタツで寝てしまい、風邪は治らず、またその翌日も・・・という悪循環にハマったこともありました。
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※イメージです

マンションではリビングだけ床暖房があったので、その上に布団を敷いて寝るようになり、寒い寝室は全く使わなくなった、というお粗末な状態になりました。

いずれも局所暖房が前提の住まいです。部屋から一歩出ると寒い(家の中なのに)・・・
当時は必要な部屋だけ小さく暖めるのが節約で、「家全体を暖めるなんてエネルギーの無駄遣い」と思い込んでました。

エアコン1台で全室23℃
今思えば、局所暖房の方がエネルギーの無駄遣いです。(そうなってしまう低性能住宅の建設を放置してきた施策に問題ありだったのですが。)

今は小さく暖めるだけで、真冬でも家じゅうが暖かい生活が可能になりました。
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※わが家の床下エアコン

わが家の場合は、床面積96㎡の暖房を6畳用エアコン1台で賄えています。この広さには収納に使っている、50㎡の床下が含まれていませんが、床下も暖まっています(床暖房も不要です)。

家じゅう程良い23℃前後の室温で、コタツも半纏の類もすっかり忘れ去りました。


もちろん脱衣室もトイレも暖かいです。お陰で脱衣に抵抗感がありません。

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#厳冬期
#寒冷地
#床下エアコン
#高気密高断熱
#全館暖房
#床暖房




超すかすかな安アパートから高気密高断熱住宅に引越しし、冬の光熱費が半額になりました。

すかすかアパートでも全室暖房を強行
引越し前、下伊那のアパートで3回、冬を過ごしました。標高は約400m、最低気温はー8℃ぐらいです。

アパートは1階2階合わせて70㎡でした。お家賃なりの低気密低断熱、超すかすか住宅です。そこで、ほぼエアコン1台による全室暖房で越冬を強行しました。
(石油ファンヒーター、コタツ、電気カーペットなどは一切不使用です。)
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そのチャレンジングな冬越しの光熱費を、2023年12月使用分でおさらいしてみます。まず、電気代は 25,962円でした。それにはPHEV車の充電も含まれています。

高額なプロパンガスに辟易
アパートでは給湯のみプロパンガスで、そのガス代は8,386円でした。9.3㎥ しか使っていないのに、高額でした(-_-;) 
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余談ですが、高額ガス代にはウラがあります。
アパート建設時のガス設備工事費をガス会社が持つ代わりに、入居者のガス代にそのコストを上乗せし続けます。大家とガス会社だけが両得になる、安アパートあるあるです。

結果、電気代と合わせると、光熱費は34,348円でした。

高気密高断熱住宅での全室暖房
現在の住まいは標高1,130m。住居はエスネルデザインさんによる、床下エアコン1台で全室暖房を行う設計がなされた高気密高断熱住宅です。昨年のアパートとは、住宅性能に雲泥の差があります。

太陽光パネルも乗せ、余剰電力は売電しています(蓄電池はありません)。
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※太陽光パネルが乗ったわが家の屋根(よく見えませんが…)

仮住まいアパートとの光熱設備、及び光熱費の比較は下記になります。

       新居      アパート
 比較年月  2024/12     2023/12
 暖房    エアコン1台  エアコン1台
       時々薪ストーブ 時々2台稼働
 太陽光発電 最大4.5kwh   無し
 床面積   92㎡      70㎡
 電気代   20,075円    25,962円
 ガス代   0円       8,386円
 売電費   -2,816円     0円
 合計    17,262円    34,348円

薪代は、今のところ敷地内の伐採木による自家製薪なので、ゼロ円とします。

光熱費が半額に
前年の12月と比べ、光熱費が約半額になりました。新居は床面積も増え、気候はより寒くなりましたが、約1万7千円も減りました。
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わが家にとってこの差はとても大きいです。

冬になってから不在時も含め、エアコンの操作で室温はずっと20℃以上を維持しています。
しかも、PHEV車の充電も含まれての 17,262円 です。長野県は日本一ガソリン代が高いので、これも有難いです。給油も遠出する時だけで済んでいます。
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※PHEV充電イメージ

住宅性能を重視した家づくりにこだわってきたので、光熱費のコストダウンは当然の結果です。
が、数値で分かる光熱費だけでなく、数値化しにくい恩恵(家じゅうが冬暖かく、夏涼しいという快適性や、健康面への影響など)の方が、もっと大きく感じています。

まぁ、住居の設備や性能だけでなく、環境も年度も違うので、光熱費を比較する意味があるのか、というツッコミがあると思いますが、それはさておいて。寒い長野県のすかすかアパートでも、主にエアコン1台で過ごしていた、この気概はかって頂きたいです。


2022年、すかすかアパートでエアコン1台全室暖房を始めた当時の様子です。

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高原別荘地のわが家で過ごす初めての冬です。今のところ1月中旬が最も寒く、最低の最低気温は-13℃です(早朝は室温との差が30℃!)。家の暖かさを一層有難く感じます。

高気密高断熱住宅の全館暖房で
エスネルデザインさん設計のわが家は、床下エアコン1台で家じゅうの暖房を賄っています。

厳冬期でも隅々まで23℃前後を保てており、家のどこか(例えば浴室やトイレ、玄関など)で寒さを感じるという事がありません。
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※暖房用の床下エアコン。戸棚に収納され、木製カバーで下半分が覆われています。

これが実に生活の上で快適です。

引越す前に住んでいた、下伊那の仮住まいアパートでは冬季、玄関・浴室・トイレの寒さが特に酷かったです。「冷蔵庫か?!」と揶揄したくなる、旧わが家の3大冷場でした。
玄関ドアなんて、内側が凍り付いていましたっけ。

床下エアコンの暖気の上り口
現在のわが家は、床下エアコンの暖気が玄関横の階段の他、2ヶ所の通気口から1階に上がるように設計されています。その通気口のある場所が、トイレの床と脱衣室の床です。

最近、その意味にようやく気付きました。住み始めて9ヶ月になって、やっと…(-_-;)
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※トイレ床の通気口を上から見た図。何の変哲もないスリットですが…

パンツを脱ぐところが暖かい!
つまり通気口2ヶ所は「服を(パンツを)脱ぐところ」だったんです! トイレと脱衣室を特にしっかり暖めるように考えられていたんですね。

うすぼんやり「床下からの通気口ってなんだか地味なところにあるもんだな~」ぐらいにしか思っていなかったんですが、流石の設計です。
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※暖かいトイレは幸せだ~

あまりにもフツーに快適なので、フツーにこの暖かさを受け入れてパンツを脱ぎ、「何故暖かいのか」という事をあえては考えてなかった、というか。
よくよく考えれば大変ありがたいことです。

むしろ、以前の安アパートのように不快すぎると、「何故寒いのか」という事をヒトは一生懸命考え、どうにかしようと対策を講じます(さほど効果はありませんでしたが)。
ヒートショックは命に関わりますからね。
ヒートショック イラスト
※脱衣室やトイレが寒いと命の危険があります

玄関も寒くない
玄関も暖かく、帰宅して家に入った瞬間から有難味を感じます。

家の中にいても、玄関の出入りに伴う外気の流入で冷気を感じる事もありません。玄関横の階段を通じて床下からの暖気がダイレクトに玄関を暖めているからです。
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※玄関からリビングダイニングまでフルオープンで暖かい!

玄関ホールも区切りが無く、そのままダイニングに直結しているので、玄関から家全体を暖める流れになっています。

ありがちな家の3大冷場「玄関・トイレ・脱衣室(浴室)」が、常に暖かく快適な状態にあるのは、幸せな事です。昨冬までのアパートの悲惨な状況を思い出だし、改めて今の環境に感謝しています。
床下エアコンの暖気の流れが計算しつくされた高気密高断熱住宅の真髄を、厳冬期になってようやく理解した次第です。


しかも、晴れればこの時期でも日中は無暖房で快適です。

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高原の別荘地に移住し、初めて寒冷地の冬を過ごしています。ついに最低気温は-10℃以下を示すようになりました。
こんな日の早朝には高気密高断熱住宅と言えども、さすがに窓の結露が見受けられます。

わずかな結露も見逃さない
窓は全てトリプルガラスの樹脂サッシなので、わずかな結露で済んでいます。その結露にもミニファンによる送風と、絶対湿度による湿度管理で対策を講じています。(詳しくは前報をご参照ください。)
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※寝室の窓には結露防止ミニファンを設置

新たなミニファンを導入
家全体の湿度管理だけでは結露対策が不十分な窓がもう一つありました。脱衣室の北側の窓です。ここは夜間、ユニットバスで干している洗濯物の湿度がもろに影響する箇所です。
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そこで新たに導入したのがこのファンです。

ちょっと大きめの横型ですが、寝室と違いモーター音が夜間に響いていても気になりません。窓の下部に巾広く送風できます。お陰で特に結露しやすい両角にもしっかり風が届き、脱衣室の窓も結露しなくなりました。
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ファンを設置していない窓は、気象条件によっては早朝に少し結露が見られる時もあります。設計士のエスめるデザインさんによると、そこは日中の自然乾燥で大丈夫だとのことです。


窓の結露対策として、送風の他に湿度管理も行っています。その詳細は続報2にて。

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高原の別荘地に移住し、初めて寒冷地の冬を過ごしています。ついに最低気温は-10℃になりました。高気密高断熱住宅と言えども、さすがに何も対策を講じないと早朝、多少なりとも窓の結露が見受けられます。

ミニファンで通風が効果的
夜間、ファンで風を当てておくと結露しない事が分かりました。寝室の窓用に、モーター音の極めて小さいミニファンを活用しています。(前報をご参照ください。)
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※だんな自作の結露防止ミニファン

しかし、すべての窓にミニファンを設置するのも大変です。今のところミニファンは夜間、人体からの水分が影響する寝室のみ使用しています。

絶対湿度で湿度管理
家全体の結露対策は、湿度管理を絶対湿度で行っています。(相対湿度は空気中の水分量を知るためには換算が必要なので、目安程度です。)

夜間、絶対湿度で9g/m³ 台を維持するとほぼ結露しないようです。10 g/m³ 以上になると、窓に結露が出現します。そこで落ち着いた数値が 9g/m³ 台です。これなら体感として乾燥はさほど気になりません。

乾燥が進み、加湿が必要な場合は加湿器を日中に稼働し、夜間は停止します。
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※わが家が使っている加湿器…残念ながら廃版になった模様

冬季は何もしないと室内もどんどん乾燥します。それでは健康上問題が生じるので、8.4~15.6 g/m³ の範囲に保つのが理想です。逆に高すぎるとダンプネスなど、家の中をカビさせる要因になります。わが家の絶対湿度9g/m³ 台は、その両方を鑑みた数値です。

珪藻土壁も有効かも
家を建てる際、大いに悩んで採用した珪藻土の塗り壁も、調湿に役立っているようです。日中に加湿しておくと多少なりとも珪藻土が吸湿し、夜間、加湿器を止めて乾燥気味になると放出しているように思われます。
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※施主が珪藻土を塗るの図

これはまだ十分検証した訳ではなく、期待を込めた推察です。なんせこの塗り壁は、施主である我々自身も手塗りした苦労が滲んでいるので(笑)


冬季1年目のわが家では、結露対策も試行錯誤中です。前報もご覧ください!

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