高原の小さな家で快適別荘ライフ

エスネルデザインさん設計による、小さくて高性能な住宅を高原に建てました。八ヶ岳の自然に囲まれた別荘地ライフをエンジョイ(?)中です。

カテゴリ:住宅建設 > 住宅設備

標高1130mの高原で、ほぼオール電化のわが家は、寒冷地用エコキュートを導入しています。
l-jn230825-1-1

寒冷地用エコキュートはエコじゃない
エコキュートの寒冷地仕様は外気温が2℃以下になると、外部配管の凍結防止ヒーターが作動します。
冬になってから、このサーモスタットの消費電力が200w/h(実測値)もある事に気づきました。

しかもプラスの気温が続いても、10℃以上にならないと切れないのです。一桁代の外気温が続いていると、凍らなくても温め続けていて、全然エコじゃないです。

そこで節電対策に、室内でオンオフが出来るスイッチを後から設置してもらいました。

お引き渡しまで知らなかった
他にも、導入後まで知らなかったエコキュートの現実がありました。
それは、氷点下になる可能性がある日は、湯船にお湯を張りっぱなしにしておかないといけなかったんです!
4081519_s
その事を家のお引き渡し時に初めて説明を受けました。寒冷地用エコキュートは(配管の)凍結防止のため、湯船のお湯を自動で循環させる機能が働くんです。

わが家にとっては衝撃的でした。というのもずっとシャワー派だったので、湯船にお湯を張る事がほとんどなかったのです。
知らずに風呂蓋も、風呂蓋受けも不要としてユニットバスから除外してしまいました。(風呂蓋だけは後から追加してもらいました。)

入浴後にお湯を張りっぱなしに
やむを得ず、冬の間は湯船にお湯を張って、お湯に浸かることになりました。これはこれで健康的でいいのですが…

そのお湯を捨てて新たにお湯を張るのももったいなく、入浴後のお湯を日をまたいで持ち越す事になりました。エコキュートの沸かし直しはすごく電力を消費するので、現実的ではないのです。
当然、湯船の汚れが落ちにくくなり、お風呂掃除がひと手間増えました。しかも入浴剤を使うと更に汚れが付きやすいようなので、さら湯にしか浸かれません。
22344318
実際にはお風呂掃除はだんなが完璧にやってくれるので、私は文句を言える立場にないのですが。

こんなに寒冷地用エコキュートに翻弄されるとは思いもしませんでした。
真の寒冷地(北海道など)では、家の中にエコキュートを設置しているようです。こんなに面倒なら、その方が良いに決まってます。が、その分だけ家の面積はエコキュートに取られ、エコキュート分まで固定資産税が搾取されるというジレンマがあるんじゃないでしょうか。


最初にエコキュートがエコじゃない事に気づいた記事はこちら!

宜しければ読者登録下さいまし<(_ _)>
にほんブログ村 住まいブログ 別荘・セカンドハウスへにほんブログ村
 
#エコキュート
#太陽光発電
#太陽光モニタ
#寒冷地用エコキュート
#凍結防止ヒーター


11月中旬から高気密高断熱住宅のわが家でも、ぼちぼち薪ストーブを焚き始めました。

わが家のCO₂濃度は
屋内で火を燃やす訳ですから当然、CO₂も発生しています。基本的には煙突に吸い込まれて、屋外に排出されているはずです。
が、実際のところはどうなのか。室内のCO₂濃度に及ぼす影響がだんなは気になったようで、測定装置を購入しました。

まずは寝室で測定
CO₂濃度は1000ppm(0.1%)以下であれば適正だそうです。これは厚労省が建築物環境衛生管理基準で指標とする濃度です。

手始めに寝室を測定してみました。家の中で一番長く過ごす部屋ですからね。大人2名が約7時間滞在した結果は、700ppm弱でした。
IMG_20241202_052641_HDR
これはいつも通り、寝室のドアも室内窓も全開で寝ていた結果です。

次の日には一般常識的にドアも窓も閉め切って寝てみました。すると翌朝の濃度は・・・
IMG_20241203_052602
さすがに数値に変化が! 1000ppmを超えました。
が、この結果は驚くに値しないそうです。早朝の寝室であれば1500ppm位あっても普通だそうです。(安心しました。)

その他の部屋では
それ以外の室内は、概ね500~600ppmです。ちゃんと24h換気システムが効いている証拠です。ちなみに戸外で測定したら、400ppm台でした。

次はいよいよ薪ストーブを焚いた時の室内のCO₂濃度を測ってみます!(続く)

だんなは理系インドアオタクっぽいので、こういうちまちました測定装置がやたら家にはあります。
戸外の温度計なんて、家の周りに3個もぶら下がってます(笑)


住居の電力解析装置(太陽光モニタ)のお陰で、寒冷地用エコキュートの欠点も判明しました。何事もデータ取りって有効ですね!

宜しければ読者登録下さいまし<(_ _)>
にほんブログ村 住まいブログ 別荘・セカンドハウスへにほんブログ村
 
#CO₂濃度測定装置
#薪ストーブ
#室内CO₂濃度

高気密高断熱住宅のわが家は、吸排気が個別設定可能な第一種換気システム設置の上、薪ストーブを導入しました。この組み合わせは、薪ストーブの点火においても有利なようです。

吸排気個別設定可能な換気システム
わが家に設置して頂いた全熱交換式の第一種換気システムは、給気と排気のレベルをそれぞれ個別に設定できます。この機能が実に役立っています。
IMG_20241204_193442_HDR
通常は給気1、排気4で運用しています。

薪ストーブ着火時は正圧に
薪ストーブを着火する前に、換気システムのレベルを給気MAX、排気MINに切り替えます。つまり室内を強い正圧状態にし、煙突へと空気を押し出す流れを強引に作り出す訳です。
IMG_20241209_195026
着火前から、既に煙突に向かう上昇気流が炉内に発生しているので、牛乳パック1枚とバーナーだけで簡単に焚き付け材に燃え移ります。
IMG_20241209_194907
無事、着火出来たら換気システムは通常運転レベルにダイヤルを戻します。

固形燃料の着火剤にはまだお世話になった事がありません。あとは焚き付け材がよく乾いていることですね!(伐採した細い庭木のお陰で、焚き付けにも事欠きません。)
IMG_20241209_194544
※自家製焚き付け材

超高気密だからこそ
煙突への空気の流れが作り出せるもう一つの理由が、気密性能にあります。家のC値は0.24cm₂/m₂と、超高気密です。
低気密で正圧にしても、家のいろんな隙間から空気が出て行ってしまいます。その点、わが家は空気の出口を煙突に集約できます。高い気密性能があるからこそ可能な効果かと思います。


実は、薪ストーブを初めて点ける直前まで、煙突から思いっきり逆流入している事に気づいていませんでした。ヤバかったです。

宜しければ読者登録下さいまし<(_ _)>
 
 
マイホームランキング
にほんブログ村 住まいブログ 別荘・セカンドハウスへ
にほんブログ村

#住宅建築
#高気密高断熱
#薪ストーブ
#第一種換気システム
#給排気
#高気密住宅


わが家は自家消費目的で太陽光発電を導入しています。

精一杯乗せて3.5kw
南に正対している屋根に太陽光パネルをできるだけ乗せてもらいました。
それでも小さいわが家は3.5kwを発電するのがやっとです。少しでも雲があったり、午後2時を過ぎると発電量は一気に目減りします。

このささやかな発電量を上手く行かそうと、日中にエコキュートでお湯を沸かしたり、ご飯を炊いたり、PHEV車を充電したりしてます。(蓄電池は導入費用がペイ出来ないと判断して、設置しませんでした。)
23935453

そして、余った電気は電力会社に売電しています。

太陽光モニタで見える化
太陽光発電とともに、発電と電力消費状況が確認できるモニタを設置してもらいました。
000000131661-01-l
※パナソニック製「太陽光モニタ」

朝、太陽光パネルが発電し始めるとともに、消費電力と発電量のどちらが勝っているか、小さく光ってお知らせしてくれます。
そしてモニタを表示させると発電量と共に、住居内の回線ごとに電力消費量も表示されます。

節電に大活躍
このモニタのお陰で、どの家電がどれだけ電気を消費しているかがリアルタイムで分かるようになりました。また発電状況に合わせて、家電の稼働を調整できます。結果、節電に物凄く役立っています。

これ、太陽光発電を設置していなくても、家庭に1つあっていい装置だと思いました。でもパワコンが無いと、住居内の回線情報が集約できないのかな?


太陽光モニタのお陰で、寒冷地用エコキュートの欠点も判明しました。

宜しければ読者登録下さいまし<(_ _)>
にほんブログ村 住まいブログ 別荘・セカンドハウスへにほんブログ村
 
#太陽光発電
#太陽光モニタ
#寒冷地用エコキュート



標高1130mの高原で、いよいよ初めての冬です。ほぼオール電化のわが家は、寒冷地用エコキュートを導入しています。

寒冷地用エコキュートの罠
エコキュートは深夜電力でお湯を作る給湯器です。わが家にはその寒冷地仕様を設置してもらいました。外気温が0℃以下になると、サーモスタットで外部配管の凍結防止ヒーターが作動します。
IMG_20240402_120452
※エコキュート取付時の様子

このサーモスタット、外気温が10℃以上にならないと凍結防止ヒーターを止めません。外気温が終日プラスでも、1桁台が続いた日は動きっぱなしってことです。凍結の心配がない時でも無駄に温め続けてたんです!

エコキュートの真の姿はエコではない?
しかも消費電力はばかにならない200w/hです。(取説では110w/hとなっていますが、実測値は違います!) 200w/hったら、あーた、空の冷蔵庫をもう1台作動させているようなもんですよ。

日本は原発が順調に稼働していた頃、深夜電力が過剰でした。エコキュートは、その深夜電力消費のために作られた家庭用設備です。
元々の目的がエコではなく「電気を沢山使って欲しい」設備だったのかも、と改めて実感した次第。

太陽光発電と手作業でささやかな抵抗
そこでわが家では2つの対策をとってます。
1344915
1.天気が良くて発電量が多い昼間にエコキュートでお湯を沸かす。その為にはエコキュートの操作パネルの時間を昼夜逆転させ、エコキュートを”ダマして”昼間を夜間だと思わせる。
(太陽光発電で日中にお湯を沸かせる「お日さまエコキュート」には、寒冷地仕様が無いのです。)

2.外気温がプラスである間は、エコキュートの凍結防止ヒーターを強制的に止める。
(電源を取っている回線に新たに室内スイッチを付けてもらい、プラスの気温になったら回線が切れるようになりました。)

太陽光モニタで判明
何故、わが家が凍結防止ヒーターの無駄に気づいたか。それは太陽光発電を導入するにあたり、発電と電力消費状況が確認できるモニタ(パナソニック)を設置してもらったからです。
000000131661-01-l
パネル上に発電量だけでなく、電力消費状況が回線別に表示されます。その中で、日中にやけに電力を使っている回線がある事に気づき、この凍結防止ヒーターの無駄が判明したのです。

この太陽光発電モニタが無かったら、気づかなかったです!
でもエコキュートって、寒冷地では真冬の夜に停電になった場合、凍結防止ヒーターが効かずに壊れるってこと?!


わが家の住設関連の話題も色々ご紹介しております。

宜しければ読者登録下さいまし<(_ _)>
にほんブログ村 住まいブログ 別荘・セカンドハウスへにほんブログ村
 
#エコキュート
#太陽光発電
#太陽光モニタ
#寒冷地用エコキュート
#凍結防止ヒーター


このページのトップヘ