高原の小さな家で快適別荘ライフ

エスネルデザインさん設計による、小さくて高性能な住宅を高原に建てました。八ヶ岳の自然に囲まれた別荘地ライフをエンジョイ(?)中です。

タグ:住宅建設

八ヶ岳山麓の別荘地に移住して丸1年が経ちました。高冷地の四季を過ごしてみて、家の居住性を総括してみます。

昨年のGWに引越しました
わが家は昨年のゴールデンウィーク最終日に、別荘地に引越ししました。
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※昨年5月6日の様子です

それから1年、高冷地の四季を過ごしてみて、思い通りの家ができたか振り返ってみます。

暖地出身の私が初めて標高1130mの高冷地に住むとあって、住宅性能を重視した家づくりを進めてきました。新居は「高気密高断熱」「耐震等級3」「長期優良住宅」にこだわり、設計を新潟の「エスネルデザイン」さんに依頼した、小さくとも高性能な家です。

冬の寒さの洗礼は?
高原別荘地で体感する初めての冬、戸外は最低で-13℃まで下がりました。
それでもエアコン1台で家の隅々まで適温(24~25℃)に保たれ、早朝も気持ちよく(薄着のままで)過ごすことが出来ました。これは非常にありがたかったです。

氷点下10℃前後まで冷えそうな夜は、日中は無暖房で室温を抑え気味にし、薪ストーブを焚きました。薪は敷地内で調達したものなので、暖房費ゼロ円です。
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高気密高断熱住宅のわが家の場合、薪ストーブは過剰スペック気味でした。ある程度予想された事ではありましたが。

薪ストーブを焚くと、たちどころに26℃以上に暖まってしまいます。戸外は-10℃以下、真冬の夜なのに半袖短パンで、ビールとかアイスクリームが美味しい状況に!
戸外との温度差30℃以上です。ゆらめく炎を見ながら、寒い夜ほど贅沢に過していました。わが家では薪ストーブはおいそれとは焚けず、もはや嗜好品状態でした(笑)

そして就寝時に薪ストーブを消火しても、その暖かさは翌朝まで維持されます。
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冬の寒さの洗礼を受けるというより、こんなに季節感がなくていいんだろうか、と思いながら過ごした冬でした(家の中では)。

忍び寄る夏の暑さにも
昨夏は当地でも30℃を超える日がありました。高原別荘地と云えど冷房設備は必須です。(当地の別荘は、以前はエアコンを付けてなかったそうです。)
この先、温暖化の影響で真夏の気温が何度まで上昇するのか、漠然とした不安があります。
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もちろん高気密高断熱性能は暑さにも有利です。
わが家では日中のうちに適温に空調しておくと、そのまま夜間も快適な室温を維持できました。明け方に涼しくなりすぎるという事もありません。
晴れれば太陽光発電なので冷房費もゼロ円、ほぼZEH住宅状態でした。

夏の夜は戸外も適温ですが、窓を開けたりはしません(虫も多いし、そもそも網戸が無いです)。
外気を過剰に取り込まない方が、湿気を室内に入れずに済みます。家の中をカビさせない為にも有効だと思っています。

下屋付きのウッドデッキで
外気を楽しみたい時はウッドデッキを活用しました。下屋があるので真夏の日中も日陰で過ごしやすく、夜は夜露を避けられて、居心地の良い空間となりました。昼食を摂ったりお茶をしたり、七輪でBBQ風の夕食にしました。
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因みに7~8月頃までは蚊が出ませんでした。(9月以降、庭で蚊に刺されました。)

さくっと振り返ってみて、こんな感じで過ごせた1年です。住宅性能の恩恵は想像以上に快適な生活をもたらしてくれています。

もちろん、別荘地ならではの悩みもあります。それも追々ご報告します!


引越し当時の様子はこちらです。

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高原の別荘地に移住し、初めて寒冷地の冬を過ごしています。ついに最低気温は-10℃以下を示すようになりました。
こんな日の早朝には高気密高断熱住宅と言えども、さすがに窓の結露が見受けられます。

わずかな結露も見逃さない
窓は全てトリプルガラスの樹脂サッシなので、わずかな結露で済んでいます。その結露にもミニファンによる送風と、絶対湿度による湿度管理で対策を講じています。(詳しくは前報をご参照ください。)
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※寝室の窓には結露防止ミニファンを設置

新たなミニファンを導入
家全体の湿度管理だけでは結露対策が不十分な窓がもう一つありました。脱衣室の北側の窓です。ここは夜間、ユニットバスで干している洗濯物の湿度がもろに影響する箇所です。
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そこで新たに導入したのがこのファンです。

ちょっと大きめの横型ですが、寝室と違いモーター音が夜間に響いていても気になりません。窓の下部に巾広く送風できます。お陰で特に結露しやすい両角にもしっかり風が届き、脱衣室の窓も結露しなくなりました。
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ファンを設置していない窓は、気象条件によっては早朝に少し結露が見られる時もあります。設計士のエスめるデザインさんによると、そこは日中の自然乾燥で大丈夫だとのことです。


窓の結露対策として、送風の他に湿度管理も行っています。その詳細は続報2にて。

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高原の別荘地に移住し、初めて寒冷地の冬を過ごしています。ついに最低気温は-10℃になりました。高気密高断熱住宅と言えども、さすがに何も対策を講じないと早朝、多少なりとも窓の結露が見受けられます。

ミニファンで通風が効果的
夜間、ファンで風を当てておくと結露しない事が分かりました。寝室の窓用に、モーター音の極めて小さいミニファンを活用しています。(前報をご参照ください。)
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※だんな自作の結露防止ミニファン

しかし、すべての窓にミニファンを設置するのも大変です。今のところミニファンは夜間、人体からの水分が影響する寝室のみ使用しています。

絶対湿度で湿度管理
家全体の結露対策は、湿度管理を絶対湿度で行っています。(相対湿度は空気中の水分量を知るためには換算が必要なので、目安程度です。)

夜間、絶対湿度で9g/m³ 台を維持するとほぼ結露しないようです。10 g/m³ 以上になると、窓に結露が出現します。そこで落ち着いた数値が 9g/m³ 台です。これなら体感として乾燥はさほど気になりません。

乾燥が進み、加湿が必要な場合は加湿器を日中に稼働し、夜間は停止します。
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※わが家が使っている加湿器…残念ながら廃版になった模様

冬季は何もしないと室内もどんどん乾燥します。それでは健康上問題が生じるので、8.4~15.6 g/m³ の範囲に保つのが理想です。逆に高すぎるとダンプネスなど、家の中をカビさせる要因になります。わが家の絶対湿度9g/m³ 台は、その両方を鑑みた数値です。

珪藻土壁も有効かも
家を建てる際、大いに悩んで採用した珪藻土の塗り壁も、調湿に役立っているようです。日中に加湿しておくと多少なりとも珪藻土が吸湿し、夜間、加湿器を止めて乾燥気味になると放出しているように思われます。
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※施主が珪藻土を塗るの図

これはまだ十分検証した訳ではなく、期待を込めた推察です。なんせこの塗り壁は、施主である我々自身も手塗りした苦労が滲んでいるので(笑)


冬季1年目のわが家では、結露対策も試行錯誤中です。前報もご覧ください!

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高原の別荘地に移住し、初めて寒冷地の冬を過ごしています。ついに最低気温は-10℃になりました。日中でも外気と室内の気温差は20℃以上あります。
こんな日は、今まで住んできたような家だったら、窓は相当な結露だったと思われますが・・・

結露はわずか
高気密高断熱のわが家は、窓は全てトリプルガラスの樹脂サッシです。
そのおかげで、早朝にわずかな結露が発生するだけで済んでいます。が、西側の外開き窓付近は、やや結露が多い傾向です。
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※わずかな結露。カーテンを閉めない事で、一時は解消されましたが…

そこで夜間、カーテンを閉めずにおいてみました。窓に換気が行き渡ると結露しなくなりました。(詳しくは前報をご参照ください。)

しかし寒さが一段と厳しくなり最低気温-5℃以下ともなると、さすがに24h換気システムの通気だけでは結露を完全に防止できなくなってきました。

ミニファンで通風

そこでだんなが次の一手に出ました。テッテレ~!
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※結露防止ミニファン!

夜間、ファンで風を当てることで、この環境下でも窓が結露しなくなりました。これは非常に効果的です。
モーター音も極めて小さいので、寝室の窓に置いても安眠を妨げません。また省エネ性能も考えてモーターの回転も可変式になっています。
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※結露しやすい部分に風を送っています

尚、結露の傾向を観察した後、更なる追加構想もあるようです。

下屋に覆われた窓は結露しない
斯様に何も対策をしなければ我が家の場合、通常の軒がある窓では結露が見受けられます。が、何故か下屋に覆われた窓だけは絶対に結露しません。屋根の深さに関係するのか、ウッドデッキと下屋に挟まれることで保温性があるのか。不思議に思っています。

窓の結露対策として、送風の他に湿度管理も行っています。その詳細は続報2にて。


高気密高断熱のわが家でも、前報の結露対策ではまだ序の口でした。

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高原の別荘地に建てた新居に住み始めて、初めての冬です。今回はフローリングで実感するところについてお伝えします。

無塗装の無垢フローリング
無垢フローリングと言っても、一般的にはウレタン塗装やオイル塗装、何かしらの塗料などが塗布されているようです。表面保護のためでしょうか。
それに対してわが家の無垢フローリングは、一切の塗装が無いレッドパインを使用しています。
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※わが家の床です

確かにパイン材(針葉樹系)は柔らかくて温かみがある分、傷が付きやすいそうなので、無塗装に少し心配していましたが・・・

真冬に素足で歩いても
無塗装と塗装有りでの違いがどれほどあるのか、比べたことが無いので分かりませんが、新居の床には大変満足しています。

例えば冬の夜中に起きてトイレに向かう際に、素足で歩いても床は全く冷たさを感じさせません。もちろん室内が概ね22~24℃に保たれているのも大きいですが、これまで住んだ家の床(複合材)では考えられない暖か味があります。

設計士のエスネルデザインさんが「無塗装の無垢フローリングの杉やパイン材は暖かいですよ」と云われていましたが、実感しながら踏みしめています。なんせ冷え性にとっては、足が冷たく感じられる事が最も苦手なんです。

コスト面でパイン材を採用した、というのが本当のところです。でも実際に暮らしてみて、冬でも床が冷たく感じない無垢無塗装パイン材が私には合っていた、というのが今の本音です。

傷の修復も簡単
確かに米松は傷が付きやすく、何かを落とすたびに凹み、ついつい家具を引きずっても跡が残ります。でも、ちょっとした傷ならアイロンと霧吹きでほぼきれいに修復できます。水をこぼしても(心配していたような)跡が残る様子もありません。
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※自分で付けてしまったフローリングの傷

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※アイロンと霧吹きで修復してみました

複合材の方が水をこぼした跡は残ってしまったし、傷も簡単に付いてました。むしろ複合材の傷の方が表面材が剥がれて、色の異なる内部の素材が見えてしまい、悪目立ちしていました。しょっちゅう床の補修材(かくれん棒)を塗ってましたっけ。(アイロンで修復なんてありえなかったし。)


他にも何故か新居では冬になっても冷たく感じないものがあります。

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